「スキンケアについて調べると、よく「ターンオーバー」って言葉を耳にするけど何なの?」
こんな疑問から、この記事を読んでいるのではないでしょうか?
実は、スキンケアを考えるときに、とても大切なポイントになる「肌のターンオーバー」。もちろん、男性の肌もターンオーバーします。
ということで今回は、
- ターンオーバーとは何なのか?
- いつ起こってどんな役割があるのか?
この2つのトピックスをお届けするので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
肌のターンオーバーとは肌が生まれ変わること
肌のターンオーバーを一言で表せば、「肌が生まれ変わること」だと言えます。
毎日鏡で自分の顔を見ても「肌」は同じに見えるでしょうが、実は、細胞レベルでは、どんどん生まれ変わっているんです。
肌(表皮)を断面図にしてみると、4つの層に分かれています。
基底層(きていそう)
表皮の1番深いところにあるゾーン。人の一生に例えるなら、生まれたばかりの赤ちゃんです。
約19日かけて細胞分裂を繰り返し、新たな細胞が生まれ、徐々に上の層へとあがっていきます。
有棘層(ゆうきょくそう)
表皮の大半を占めるのが有棘層と呼ばれるゾーンです。人の一生にすれば、元気いっぱいの子ども〜30代くらいのイメージでしょうか。
細胞はどんどん大きくなり、さらに上の層へとあがっていきます。
顆粒層(かりゅうそう)
表皮のなかではもっとも薄いゾーンとなる顆粒層。例えるなら、成熟した40代以降〜リタイアまでのイメージ。
角質層に近づくと、細胞は固くなり扁平型へと変化。肌の潤い成分となる天然保湿因子などが蓄えられていきます。
角質層(かくしつそう)
表皮の1番上が角質層と呼ばれるゾーン。すでに死んでいる細胞です。
基底層で生まれた表皮細胞は、約14日間で角質層まであがってきます。そして、さらに14日程度角質層に留まり、その後は垢、フケなどの角片となって剥がれ落ちます。
このように肌にも一生があり、これを”ターンオーバー”と読んでいるんですね。
するどい方はお分かりかと思いますが、ターンオーバーが正常に働かないと、肌についた傷は回復しにくくなったり、ニキビなどもきれいに治りません。
つまり、ターンオーバーが正しく働くことはスキンケアにとってとても大切なことなんですね。
ターンオーバーはいつ起こる?ターンオーバーサイクルは何日?
では、このターンオーバーはいつ起こるのでしょうか?
さきほどお話したターンオーバーの出発地点、基底層(きていそう)の細胞分裂は、そのほとんどが眠っているときに行われます。
修復作業・代謝が活発になる睡眠中に、ターンオーバーも活発化するというわけです。
なので、しっかり睡眠を取らず寝不足が続くと、ターンオーバーサイクルが乱れ、肌トラブルを引き起こしやすくなってしまうんです。
さらにターンオーバーサイクルは、基底層での細胞分裂期間(約19日間)を除けば、約4週間(28日間)ですが、これは年齢と共に遅くなります。
- 30代くらいまで=28日
- 40代=40〜50日
- 60代=100日
ターンオーバーに時間がかかるということは、ニキビや肌トラブルの回復が遅くなることを意味します。
ですから、スキンケアを考えるのであれば睡眠はきちんと取ったほうが良いということは頭に入れておくと良いですよ。
また、ターンオーバーが乱れる原因として他に挙げられるのが、
- 食生活の偏り
- ストレス
などの生活環境の乱れです。
食生活については、以下の記事で「肌に良い食事」をまとめているのでぜひチェックしてみてください。
リンク【肌に良い食事】
今回は、「ターンオーバーとは何なのか?」「いつ起こってどんな役割があるのか?」をお話ししてきました。
ターンオーバーを知ることはスキンケアをする上で大切。男性の場合とくに、寝不足や食生活の乱れ、ストレスなどでターンオーバーが乱れることは多いので、ぜひ気をつけてみてくださいね。