サロンで働いていると、
「髪の痛みと乾燥を止めるにはどうしたらいいの?」
と相談されることがあります。
傷んだ髪は、カットしてしまうのがいちばん!なのですが、、、
- 「縮毛矯正しているから長さはキープしたい」
- 「はやく髪を伸ばしたい」
- 「今の長さが気に入っている・ベストな長さ」
こんな理由で、なるべく髪を切りたくない!という方も多いです。
もしかしたらあなたも、同じように思っているのではないでしょうか?
今回はそんな方のために、『髪の長さをキープしながら、髪にダメージや乾燥をあたえないための3ステップ』をご紹介していきます。
- 美容院で集中トリートメント
- 乾燥させない環境をつくる
- ホームケアをする
どれもちょっとしたステップですが、やるのとやらないのとでは大違い!
ぜひチェックしてみてくださいね(◍•ᴗ•◍)
この記事の目次
髪の乾燥や傷みが激しいなら『美容院で集中トリートメント』
まずは、どうしても髪の傷みや乾燥が激しい場合は、行きつけの美容院でトリートメントをするのがおすすめです。

美容師は、お客様に「髪を綺麗にしたい」と言われたら、お客様の髪質や状態を判断して、髪のメンテナンスをするプロです。
美容室のトリートメントで髪に栄養補給をすれば、
- 髪に潤いとツヤが戻る
- 髪がまとまりやすくなる
- 髪にハリが出る
このように、髪がとっても扱いやすくなります。
このあとお話ししますが、髪のケアで最も大切なのは「ホームケア(お家でする毎日のヘアケア)」ですが、あまりにダメージや乾燥がひどいと、なかなかホームケアの効果はでません。
ヘアケアをがんばろうと思っても、モチベーションが上がらないと思うので、まずは美容室のトリートメントである程度髪を良い状態にすると良いですね。
ヘアカラーで髪を健康的に見せる方法もある
また、ヘアカラーをしている場合は、染める色味で髪を健康的に見せる方法もあります。
例えば、暖色系やパール系の色味は、ツヤが出やすく綺麗な仕上がりになります。

毛先の色が退色すると、トリートメントや保湿しても見た目がきれいに見えないこともあるので、カラーをし直したり艶が出やすいきれいなカラーに挑戦するのも一つの方法です。
行きつけの美容師さんと相談して、
「トリートメント」+「綺麗に見せるカラー」
で、ダブルでケアをするのもおすすめですよ。
行きつけの美容院がない場合はどうしたらいい?
もしかすると、
わたし、とくに行きつけの美容院がないから、
相談できる美容師さんがいないんだけどなぁ。。。
と思った方もいるかもしれません。
そんな方は、「いつも髪がきれいだな」と思う友人や知人に、美容院を紹介してもらうのはいかがでしょうか。
紹介だと、初対面でも安心感がありますし、美容師さん的にも普段以上に親身になって話を聞きたくなります。
髪がきれいだと思う友人を担当している美容師は、「あなたの好みにあう美容師」の可能性が高いので、積極的に紹介してもらいましょう。
髪を乾燥させない環境を作ることが大切
次におすすめしたいのは、髪を乾燥させない環境をつくることです。
髪が乾燥する原因は、食べ物やストレスなど様々ですが、もっとも大きな原因は、
- 空気が乾燥した環境
- 紫外線や摩擦の多い環境
で生活することです。
エアコンやストーブ
「お肌が乾燥してるかも」と思ったときには、髪はそれ以上に乾燥しています。
エアコンの風が直接当たる場所は避け、乾燥しやすい冬は加湿器などで湿度を確保しましょう。

加湿器がない場合は、
- やかんでお湯を沸かす
- 濡れたタオルを部屋に干す
などして湿度を上げる工夫をするのがおすすめ。
湿度の目安は40〜60%が快適値なので、それを下回らないように気をつけましょうね。
紫外線から守る
「一日中太陽を浴びたら、毛先がパリパリしてしまった」
こんな経験ありませんか?
紫外線は、知らず知らずのうちに髪を乾燥させたり大きなダメージを与えます。
紫外線を浴びたダメージヘアの修復はとても大変。きれいな髪に戻るには時間がかかります。
ですから、
- 日傘や帽子などで保護をする
- なるべく日陰を選んで歩く
- 髪用の日焼け止めを活用する
などの工夫は必須です。
海やプール、旅行などでリゾートに行く場合も、髪の紫外線対策は忘れないようにしましょうね。
摩擦を避ける
傷んで乾燥した髪の毛は、ちょっとした摩擦にも弱いもの。
ロングの人や髪が細く絡まりやすい髪質の人は、寝ている間の摩擦によって髪の毛が切れてしまうこともあります。
シャンプー後の自然乾燥も切れ毛の原因になるのでNG。しっかり乾かして、緩めに束ねて寝るようにしましょう。
また、冬の季節は、マフラーやセーターに摩擦が生じて静電気が起こることもあります。
実は、静電気も髪を傷めてしまうんです。

マフラーやセーターを着るときは、髪を束ねて摩擦を最小限に抑えましょう。
毎日のホームケアが髪の乾燥や傷みに効く
そして、もっとも大切なのは、毎日のホームケアで髪の乾燥や傷みを防ぐことです。
先にお話した「美容室のトリートメント」も、お家に帰ってからきちんとケアをしなければ、効果は半減、トリートメントのもちは悪くなってしまいます。
乾燥しない環境を作っても、毎日のヘアケアが間違っていたら、ダメージヘアを卒業することはできません。
つまり、ホームケアをきちんとすることが「きれいな髪のキホン」なんです。
画像
アミノ酸系のシャンプーがおすすめ
ホームケアで大切なのは、やはり毎日のシャンプー。
シャンプーの種類は、洗浄成分別に大きく分けると、
- 高級アルコール系
- 石けん系
- アミノ酸系
の3つに分かれますが、髪の傷みや乾燥やひどい場合は、アミノ酸系のシャンプーを使うことをおすすめします。
わたしたちの髪は”ケラチン”というタンパク質からできています。
そのタンパク質は、18種類のアミノ酸から構成されています。
髪と同じ成分の「アミノ酸」をベースにしたシャンプーは、髪や頭皮に負担がかかりにくいと言われているので、ダメージや乾燥をケアしながら洗うことが出来きるんです。
ただ、”アミノ酸系シャンプー”と謳っていても、実は、「アルコール系のシャンプーにアミノ酸成分が配合されているだけ」なんて商品もあるので、シャンプー選びは注意してください。
シャンプーのボトルなどに記載されている成分表を見て、「水」の次に「ラウリル硫酸」など、「◯◯硫酸」などの成分がある場合は、アミノ酸が配合されているだけの高級アルコール系シャンプーの可能性が高いですよ。
タオルドライ
髪は、濡れている時がいちばん弱く、刺激を受けやすい状態です。
そのため、力強くゴシゴシ拭くのはNG。
手触りが柔らかいタオルで、抑えるように水分を拭き取りましょう。

水分がポタポタ落ちなくなればOKです。
しっかり行うことで、後のドライヤーが時短になるのでここは丁寧に行ってみましょう。
タオルは買う必要はありませんが、持っている中でいちばん柔らかいと思うものを使ってくださいね。
ドライヤーの乾かし方
タオルドライ後、目の粗いコームで髪を整えます。
まず、乾きにくい首周りの髪から乾かしていきます。
髪が多い人やロングの人は、クリップで表面の髪を止めておくと、やりやすくなります。
後頭部側から前に風を当てたり、キューティクルを整えるイメージで地肌(根元)から毛先に向かって当てると髪にツヤが出て綺麗に乾きます。
顔周りと表面の髪はいちばん乾燥しやすいので、根元中心に風をあてればOK。
毛先も予熱で乾いてしまうので、直接あてる必要はないです。
8割以上乾いたら、今度は前から風をあてて手ぐしで髪を整えます。
最後に冷風でスタイルを整えて仕上げます。
もし、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを持っていたら、髪になじませてから乾かすとよりきれいに仕上がると思います。
よく、”根元から乾かす”が難しいと言われます。
ポイントは、乾かしている時に地肌が暖かく感じれば、ちゃんと根元から風が当たっている証拠なので、そういったところでチェックしてみてください。
それと、ドライヤーを後ろから前に当てるので、ドライヤーを持つ手の肘が肩くらいまであがっているはずです。
ちょっとツラい体制ですが、二の腕の引き締めにもなるのでがんばって試してみてくださいね。
髪の傷みと乾燥を止めるために最優先したいのはシャンプー選び
いかがでしたか?「髪のダメージと乾燥を止めるための3ステップ」を紹介しました。
- 美容院で集中トリートメント
- 乾燥させない環境をつくる
- ホームケアをする
「全部やるのは大変!」という方は、まずは髪や頭皮にやさしいシャンプーをつかってホームケアをしてみるのがおすすめです。
乾燥やダメージヘアの補修には、いろいろなアイテムが販売されていますが、まずは毎日使うシャンプーを良い物に変えてケアすることが大切。
逆に言うと、毎日のホームケアでしっかり保湿・補修ができれば、それだけでも十分きれいな髪が手に入ります。
一度、普段使っているシャンプーを見直してみることからはじめてみると良いですよ(◍•ᴗ•◍)**